弊社の目的・理念を明確にするため、
工法説明に重点を置き、この工法に興味を持ってもらい、
新たな道を歩む若者や職人さんを育成・援助していきたい
考えを改めた次第です。

まず、現在の仮設工事で使われている水平親綱に
墜落防止器具使用の組み合わせシステムを状況に合わせて
垂直親綱にロープアクセス器具使用の組み合わせシステムへの
積極的変更を進めたいと言う事です。

詳しくは図でご説明致しますが、
メリット・デメリット、課題を絡めて
新規の参入を促して参りたいと思います。

この工法の1番のメリットは人の墜落・落下が防げるという点です。

たとえ足場から出ようと落ちる心配がなくなれば、精神的にも余裕が生まれ、
作業も効率良く進められるようになります。
建設の現場で命の危険が減るという事は最大のメリットです。

対してデメリットは、
ロープワークのアクセス技術を別に習得する必要がある点と、
ギア、道具も習熟しなければいけないという点です。
その為の知識も必要となります。
装備が増える事で作業性を損なう可能性もあります。

また、このプロジェクトがなかなか進まない要因として育成の難しさがあります。

熟練の鳶工は煩わしい装備や新たな技術、
ロープアクセス技術を進んで覚えようとはせず、
充分に仕事量がある為、取り入れるモチベーションを保ち難いと思われます。

またロープワーカーはさらに重労働の鳶仕事をしたがらず、成り手が乏しいのが現状です。

しかし、この工法ほど多能工の可能性を広げるものはなく、
これからの建設産業界でAIやドローンと並んで
非常に重要な役割を果たすものと確信しております。